オリソーの歴史

オリソーの歴史オリソーの歴史

 人の人生に、幼少期や青年期があるように、このオリソーという会社にも、生まれ出た喜びと苦しみが、甘酸っぱい青春がありました。平坦な道ばかりでなかったからこそ、なかなかこれで味のある壮年になったものです。
 私たちが誇るべきは、栄華の歴史ではなく、ただがむしゃらに前を向き、暗闇の中でもいつも光を見いだしてきた、愚直でひたむきな半世紀です。

 昭和37年(1962年)10月25日、オリソーの前身である京都織物包装株式会社(以下京織と略す)がスタート。設立時の事業目的の欄には、
 1. 繊維製品の検査代行と包装及梱包
 2. 倉庫
 3. 右各号に付帯する一切の業務
とあり、倉庫部門は、まだ実態の伴わない「事業予定」にすぎませんでした。
 創業当初は、染工場から送られてくる織物の輸出検査・巻取りが主な仕事でしたが、2年目に入り事業は軌道に乗りはじめ、紹介が紹介を呼ぶ形で着実に新しいお客様と出会ってまいりました。

すべては、ここから。オリソーの各部門の原点。すべては、ここから。オリソーの各部門の原点。

 オリソーの原点である輸出梱包業務は、京都の主力産業が織物であった時代に花開いた事業です。オリソーでは輸出梱包業を軸として、各部門が生まれてきました。
 荷物を船積みするまで保管してほしいというご要望から倉庫事業が生まれ、またお客様の希望時間にできる限り沿うために運輸部門が立ち上がりました。
 発足当時は手作業が中心でしたが、昭和40年頃(1965年〜)にはプレス機のほか、ダブル幅用の巻取機などの新しい機械が次々と設置されました。
 また90年代以降は設備もシステム化がすすみ、熟練工でなくては扱えなかった機械も、ある程度研修を受ければ若手社員でも扱えるようになりました。

他ができないからこそオリソーがやる。他ができないからこそオリソーがやる。

 オリソーにおける倉庫業は、昭和42年(1967年)にはじまり、 昭和44年(1969年)3月7日に営業倉庫で許可証が交付され、営業倉庫第1号である西倉庫が竣工されました。
 入庫・保管・出庫という倉庫の基本を疎かにしないことはもちろん、オリソーならではのスタイルとして確立されてきたのが、織物製品のラベル貼り、下げ札付け、衣類製品の仕分けといったさまざまな付帯業務です。
 これらの作業は、通常営業倉庫が「そこまでする必要はない」レベルのものですが、得意先様のご要望にできるだけ応えることで、オリソーは今日の実績を勝ち得てきました。

創業 1962年~

1962.10 京都織物包装株式会社を京都市下京区高辻通 新町に設立(梱包部門発足)
1964.12 事務所及び工場鉄骨モルタル造2階建延 760平方メートルを現本社住所に建設移転
1966.07 本社エ場鉄骨モルタル造2階建延600平方メートルを増築し、新町営業所閉鎖
1967.10 倉庫部発足
1969.03 西倉庫鉄筋コンクリート造3階建延1,150平方メートル建設

1970年~

1971.07 本社倉庫鉄筋コンクリート造5階建延3,630平方メートル建設、本社事務所鉄筋コンクリート造延670平方メートル建設
1971.11 京都市伏見区横大路千両松町134番地に土地9,044平方メートルを購入
1972.11 運輸部発足
1973.10 横大路第1号倉庫鉄筋コンクリート造4階建延4,300平方メートル建設し横大路営業所開設
1973.10 社名京都織物包装株式会社を株式会社オリソーと変更
1976.02 横大路第2号倉庫鉄骨ALC造平屋建延 1,320平方メートル建設
1977.04 横大路梱包エ場鉄骨ALC造平屋建延660平方メートル建設
1977.07 倉庫証券発行許可 (運輸省許可番号港倉第60号)
1978.08 横大路第1号倉庫4階建延3,100平方メートル増設

手を伸ばして、仕事をつかめ。メーカーとユーザーを結ぶ流通拠点。手を伸ばして、仕事をつかめ。メーカーとユーザーを結ぶ流通拠点。

 昭和50年代(1975年〜)の頃、あるメーカー様のご依頼から、倉庫でお預かりしていた巻長1,800mものロールを50m、100m、200mなどの小巻にするビジネスがはじまりました。輸出梱包の際に行っていた検反の機械と技術を応用しており、縦切りにする(スリット)そして小巻にする(リワインド)ことから、スリットリワインド加工業務ともいいます。
 以降、カーペットの原反を預かり、そこから4.5畳用、6畳用、変形サイズなど、希望にそったかたちにカットし、包装して配送するといったサービスにも発展しています。
 メーカーの生産性と、エンドユーザーの利便性を結ぶ流通拠点としての役割がクローズアップされました。

運輸部発足からオリソー物流へ。運輸部発足からオリソー物流へ。

 現在のオリソー物流株式会社の前身は、昭和47年(1972年)7月に許可を受けて発足した、運輸部です。
 経済成長とともに大量生産、大量消費が一般化してくると、営業倉庫の貨物は非常に回転が早くなりました。得意先の要望も、保管の質以上に流通の量と速度にウェイトが置かれるようになったのです。
 平成8年(1996年)5月には横大路物流センターを開設し、保管から配送、情報までの総合一環物流の拠点となりました。

1980年~

1980.05 横大路第3号倉庫鉄骨2階建延1,200平方メートル建設
1983.02 愛知川営業所開設
1984.07 本社東倉庫及び工場鉄骨ALC造3階建延 1,000平方メートル建設、本社北倉庫鉄骨モルタル造3階建延900平方メートル建設
1984.08 紫野営業所開設
1987.11 名古屋営業所開設
1988.07 本社南倉庫ALC造4階建延1,150平方メートル建設
1989.07 オリソー運輸部が分離独立しオリソー物流株式会社となる。横大路を所在地とし、オリソー久御山営業所内に京都本店を置く。名古屋部門を名古屋支店とする
1989.09 オリソー久御山倉庫近畿海運局港湾倉庫第270号(倉認第112号)認可、スピードラック設置
1989.09 オリソー久御山倉庫近畿海運局港湾倉庫第226号(倉認第96号)認可(4,619平方メートル)
1989.12 資本金を増資、5,000万円となる

1990年~

1991.08 オリソー久御山北営業所近畿海運局港湾倉庫第220号(倉認第93号)認可(3,740平方メートル)
1991.10 オリソー久御山北営業所近畿海運局港湾倉庫第271号(倉認第113号)認可、プッシュバックラック設置
1995.03 七条営業所開設
1995.05 名古屋営業所鉄骨ALC造2階建4,215平方メートル建設(中部第19号)認可
名古屋営業所移転
1996.05 オリソー横大路物流センター開設
1996.10 オリソーグループ社友会発会
1997.01 オリソーグループ社内報「さきがけ(魁)」再発刊
1997.09 オリソー従業員持株会発足
1998.06 品質保証の国際規格 ISO 9002認証取得の活動宣言。管理本部と倉庫部門(久御山、久御山北、名古屋営業所)が対象
1998.06 久御山北営業所危険品倉庫(146平方メートル)新設
(近運倉第123号(倉認第38号))認可
1998.07 名古屋営業所第2号倉庫 鉄骨造ALC板張3階建(3,716平方メートル)建設
(中部第40号)認可
1999.08 ISO9002認証取得
1999.09 本社西1号倉庫(1,111平方メートル)認可(近運倉第156号(倉認第54号))
1999.12 本社西2号倉庫(1,731平方メートル)認可(近運倉第207号(倉認第65号))

システムの世代交代、業界に先駆けたIT導入。システムの世代交代、業界に先駆けたIT導入。

 高度情報化社会への幕開けとなった90年代、オリソーは早くからコンピュータを導入し、在庫管理を手がけてきただけに、かなりのノウハウを蓄積しており、人材も豊富でした。
 当初より、社内で運用するシステムのソフトウェアは、内製でまかなっています。担当したのは総務部電算課(現在のシステム部の前身)。外注に頼らず実際の運用にマッチしたシステムを構築したことは、業務をシステムに合わせるのではなく、システムを業務に合わせることができる、という大きなメリットを生み出したのです。

より最適な物流を目指してより最適な物流を目指して

3PLという考え方が提唱されたのは、平成15年(2003年)頃のことです。様々な製造業に対して「物流システムの構築業務をアウトソーシングする」という物流形態を3PLと呼びます。
 そこで重要な役割を担うことになるのが、戦略物流システムO・LIVE、O・ASSIST、その両者を合わせたO・EC、そして電子商取引システムのO・COMMERCEです。これらのシステムを使って、日本全国3,800社近くある倉庫業とタイアップすれば、全国どこでも同じ目線でお客様に対応できるようになります。
 営業倉庫業者において、オリソーほど倉庫業のニーズに合ったシステムを自社開発しているところは少なく、通常のパッケージソフトでは対応できないようなカスタマイズもできるのが強みです。同業他社がオリソーのシステムを丸ごと自社の物流システムとして利用するというケースにまで発展しています。
 この戦略物流システムを主力製品として、平成20年(2008年)に分社化したのが株式会社ロジストです。

2000年~

2001.04 戦略物流システム O・LIVE(オー・ライブ)スタート
2001.06 本社南2号倉庫(1,168平方メートル)認可(近運倉第 25号(倉認第19号))
2001.06 認可倉庫1万坪達成
2001.07 戦略物流システム O・ASSIST(オー・アシスト)スタート
2002.04 愛知川営業所土地建物取得(2,011平方メートル)
2002.09 戦略物流システム O・EC(オー・イーシー)特許出願
2003.09 ISO9001:2000 認証取得 適用範囲に本社、横大路の倉庫部門を追加
2004.12 本社南倉庫4階 トランクルーム(272平方メートル)認定(近運企物968号)
2005.01 ホストコンピュータ、及びサーバを(株)日立情報システムズ (現:(株)日立システムズ)アウトソーシングセンターへ移設
2005.11 横大路3号倉庫(984.96平方メートル)認可(近運企物第101号)
2005.12 本社南3号倉庫(1,933.78平方メートル)認可(近運企物第122号)
2006.06 七条営業所を本社営業所へ統合
2007.07 物流システム連動型電子商取引システムO・COMMERCE (オー・コマース)スタート
2007.11 久御山営業所 グリーン経営認証取得 登録番号:W260010
2008.10 システム部門の会社分割を行い、株式会社ロジストとして体制を一新
2008.10 オリソー役員持株会発足
2009.06 ISO9001:2008認証取得 適用範囲に愛知川の倉庫部門を追加

2010年~

2011.05 名古屋営業所 事務所新設
2011.06 久御山北営業所 定温区画設置(171平方メートル)
2011.10 愛知川営業所 準クリーンルーム拡張 スリットリワインド機(5号機)増設
2014.02 本社吉祥院倉庫(639平方メートル)登録(近運交物156号)
2014.05 名古屋営業所 フィルムスリットリワインド機増設
2015.01 横大路営業所 準クリーンルーム新設 スリットリワインド機(8号機)増設
2016.08 愛知川営業所 スリットリワインド機(6号機)増設
2017.02 横大路営業所 準クリーンルーム拡張 スリットリワインド機(9号機)増設
2017.02 健康経営優良法人2017認定
2019.06 名古屋加工流通センター開設
2020.09 名古屋営業所 軟包装衛生協議会 認定工場認可取得
   

時代のニーズに応える柔軟な精神、柔軟な戦略でこれからも期待に応え続けます。時代のニーズに応える柔軟な精神、柔軟な戦略でこれからも期待に応え続けます。